しかつきかふぇ

ちょっとした休憩時間に

『冴えないフミオの育てかた』完結!

無事、完結しました!!

冴えカノの二次小説『冴えないフミオの育てかた』。
昨年末を持って無事完結することができました!
最後まで応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!!

kakuyomu.jp

下の写真は……うん、冴えカノファンならどこかで見覚えあるかもですね。

年末に ちゃんおぷ の打ち上げということで行ってきました!

という話はおいておきまして、今日はそんな感謝の気持ちを込めて、『冴えフミ』について振り返っていきたいと思います。(お正月早々から?)

最初は本当にお遊び半分でした。。。

そもそも『冴えフミ』を書き始めたのって、たしか一昨年のGWだったはず。その直前くらいから私自身数年ぶりくらいに小説を再び書き始めて、いろいろ突発的なものを書いていたと思います。
まぁカクヨムカクヨムなだけに二次小説以外ほとんど読まれることなくて(もう今後はカクヨムに書くことなんてまずないと思うけど)、その中でも『冴えフミ』だけはPV数を唯一伸ばしていった小説でもありました。(それは違うかカクヨム以外の小説は割と読まれていたような…?)

そんなこんなで始まった『冴えフミ』。それでも唯一今と変化がないのは……

安定の長〜い文字数(笑)

いやいや、今のほうがさらに文字数多くなってんじゃん! という話はおいておきまして、プロローグの時点で出だしから長い文字数になっていたので、2つに話を分けたところから始まりましたね。(『出逢い編』と『大学編』)

そんな策も……今では全く無視されて、2つ足しても最終話『ep4. 相楽真由の育てかた』の文字数には全然及ばなかった……って、反省の色全くなしですね(コラ

実は当初は隔週だった!?

最近こそ『冴えフミ』は毎週土曜日更新をずっと守られていたわけですが、一時期隔週更新だった頃がありました。
何を書いていいか悩んでいた頃で、今では抹消してしまった某小説と並行で隔週で書いていましたね。

あの頃はかなり悩みながら書いてたからなぁ〜。今とは書き方もほとんど変わってます。
(今はほとんど勢いで書いてるだけじゃん……とも言える)

ただ隔週にしてしまうと、どうしても真由ちゃんの気持ちにより添えなくなってしまう、そんな気がして結局毎週更新に戻したんでしたね。
同時期に複数の作品を書いて、全然異なった性格のヒロインを描くって、こんなにも大変だったんだぁ〜……とその時学んだはずでしたが、、、
うん。多分もう二度と並行で二作品以上書くことはないでしょう!(きっぱし

『冴えフミ』最大の転換点、夏コミ編

当初はシリーズ構成など全く考えずに書いていたのですが、伊勢合宿編があまりに長すぎたため、そのあたりからシリーズ構成を考えるようになります。
要するに2〜3ヶ月先くらいまでは、どの話でどの展開まで持っていくというのを予め決めているんです。『Lesson〜』という形で描かれる章の単位で、その章のテーマや話の展開をメモとして残すんですね。(まぁそのメモっておよそ後で覆されるんだけどw

そもそもこの『冴えフミ』連載当初って、二次小説は章の設定できなかったんですよね(笑)
(だから最初はなおさら・・・?)

そんなこんなで進めていったわけですが、夏コミ編直前くらいにややまんねりしてるかなという気がしたんです。なので、いわゆる夏コミ編『Lesson11: Summer Trouble Maker』辺りからは、『冴えフミ』にとっての一つの転機を迎えます。

真由ちゃんを落とすところまで落としてやろう!と(ぉ

仕掛け人は倫也だけだと安定しすぎてしまうので、ここで出てきた(後にそのままフェードアウトした)のが、紅坂朱音ですね。

その際は、徹底的に真由ちゃんを落としたつもりです。これ以上やったら立ち直れなくなるんじゃないかっていうくらいに。そして倫也だけではまだしも、原作にはほとんど登場していない北田さんまでも、よってたかって真由ちゃんを落ち込ませたわけです。

ところで皆さん、北田さんって一見オリジナルキャラのように見えますけど、実はオリジナルじゃないってこと気づいていますよね?(笑)

偶発的に発生したアニメーター編

そんな落ち込んだ真由ちゃんを救ってくれる存在、それが鈴城さんだったと思います。

前も書いたかもしれませんが、当初の『冴えフミ』の構想では『Lesson13: New Oneself』のアニメーター編は発生しない予定でした。それ入れてしまったら、『冴えフミ』が終わらなくなってしまう可能性があったため(笑) が、あまりにもその前の章で真由ちゃんを虐めすぎたため、急遽入れ込む必要が発生したというのが、真由ちゃんがバイトでアニメ制作を行うという話の流れになってます。(実際真由ちゃんがアニメーターとしてバリバリ仕事する様子は原作『恋するメトロノーム』でお楽しみくださいってことで)

正直、この辺りは書いてて辛かったです。絵描きとして自信を失ってしまった真由ちゃんをいかに立ち直させるか。今改めて読んでも『ここまで書く必要はなかったのでは?』という気もしています。

でも、それを乗り越えた真由ちゃんだからこそ、最後のクライマックスに繋げられたのかなという気もしています。『話に転の場面は必要』……そんな霞詩子先生のありがたいお言葉あった気もしますが、まさにこの辺りはそれを象徴しているような気もしています。

ちなみに、、、よりによってこのアニメーター編を書いてる頃に、実生活ではあんな恐ろしい事件も発生してしまったわけで。。。
そういう意味でも本当に書いてて辛いお話でした。

結局『冴えフミ』で描きたかったものとは?

そんなこんなで原作の劇場版も始まり、『冴えフミ』もクライマックスを迎えていきます。
劇場版が落ち着いた頃に、この『冴えフミ』もクライマックスを迎えると決めていたので、ちょうどよい構成になったのではと思います。(いや最後に詰め込みすでしょ!というツッコミは置いて置きまして)

ところで、この『冴えフミ』で描きたかった世界とは何か……?

倫也&恵にとっての『冴えフミ』

本作の紹介にあるとおり、『冴えフミ』はあくまでほぼ原作準拠となっていました。
そのため、原作版小説からそのまま繋がる世界をパラレルワールド的に描いたものになります。

お互い『普通だったから良かった』と結ばれたはずの倫也と恵。

これが原作の描いた二人だったとすると、そこに『待った』をかけたのが倫也の等身大のイラストレーター、相楽真由だった!というわけです。

言ってしまえば、原作の幕切れの矛盾点にうまくつけこんだ作品とも思ってます(笑)
『普通だったから良かった』はずなのに、そこに『普通の』イラストレーター相楽真由が現れたらどうなるのか?って。

それを乗り越えるために二人に与えたテーマが、『大人になること』でした。
今まで勢いや成り行きだけで進んでいた二人のうち、どちらかに迷いが生じて、そこからうまくいかなくなるとしたら? 冷静に二人が向き合うために、そのために欠けているもの、得なくてはならないものとはなんだったのか?

その辺りを描くことができたらという願いを込めて書いていました。(ん、バラし過ぎか。

英梨々&詩羽にとっての『冴えフミ』

原作では浮かばれなかった英梨々と詩羽。(まぁ詩羽先輩は『恋メト』があるからいいけど)

その二人が次に恋をするとしたら……という想いを込めて書いてました。
特に英梨々はそうですね。まぁ詩羽先輩は『恋メト』があるからいいけ……←しつこい

でもきっと英梨々はこんな無茶苦茶な(?)恋愛を積み重ねて、いい女性になると信じてます。
倫也にはもったいないくらいのね!

逆に詩羽先輩は…………てか、原作と『恋メト』の時点でもはや別人過ぎて、どう描いていいのかわからん!が本音です、まる。

真由にとっての『冴えフミ』

真由は真唯に似ている……そう描かれていた『恋メト』原作ですが、それを裏切るような形でまるで沙由香のように描かれた『恋メト』原作の真由。

そしたら本当の意味で、なぜ『真由はなぜ真唯に似ている』とされたのか?

『冴えフミ』ではその想いを込めて書いていました。

絵描きと恋に一生懸命にひた走る真由。その一直線な思いから、詩羽、英梨々、恵、そして倫也とぶつかって、最終的にはどこか吹っ切れたような気もしますが、その中で真由ちゃんなりに何かを得たのではないかという気がしています。

ゆくゆくは北田さんと結ばれるのか……………うん、絶対にないな(ぉぃ

おわりに

というわけで、本当に長々書いてきました『冴えフミ』もこれにておしまいです。

相楽真由のようなアニメにも一切出てこないキャラクターにスポットライトを合わせたこんな作品に最後までお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました!

この続編……は恐らく書くことはないでしょうけど(ぇ)、また次の作品お逢いしましょう〜